ー麗美子さんの微笑ー
朝、
きれいな日差しがカーテン越しに差し込んでまた新しい日が始まる。
高級住宅街の一角にあるココ早御坂家にもいつもの朝が・・・
まだ暖かい大きなベットの中のまどろみで歌音は無意識に手を股間へ持っていく
と、なにかすでに自分のモノを握っている感覚が・・・。
まだ、よくわかっていない歌音はその刺激をしばらく味わってしまい、そのツボを
押さえた的確な動きで歌音は声をあげてしまう。
「あ、ああん」
「気持ちいい?」
その声で歌音は一気に正気に返って、飛び起きるや上掛け布団をめくり上げると・・・
褐色の肌、銀色の流れる髪・・・なまめかしい肢体を形作るケイがそこにいた。
「おはよう」
「ななな、なんであなたがそこにいるのよっ!出てってよ・・・ひ、ひとの・・やらしいっ!」
「またまた・・・感じてたクセに・・いつも歌音がやってる、一人Hよりいいのに・・・」
「だ、誰が一人Hよ!大きなお世話よ早く出ていってっ!」
見透かされた恥ずかしさとケイの裸体に興奮している自分の恥ずかしさに顔を真っ赤にして
ケイの腕を引っ張りドアから押し出しカギを閉めた。
「はぁはぁ・・・カギ閉めたはずなのに・・なんであいてるの?」
ふと見るとパジャマのズボンが脱がされてパンティーの横からはすでに硬くなったペニスが
ひきだされ覗いていた。
こんな状況でも感じててしまう自分の分身にこの先の不安を感じずにはいられなかった。
そして早御坂家の朝の食卓。
今日はいつも仕事で不在がちな歌音と今日子の母親、早御坂 麗美子がいた。
先日、突然現れた同居人ケイに対して歌音が電話で意義申し立てをした為である。
大きなテーブルに麗美子・今日子・歌音・ケイ、そしてメイドのメルザが傍らに立ち
麗美子の説明をまっている。
「説明が遅れて悪かったわ・・・この娘ケイは私の仕事でお世話になった人の娘なんだけど
・・・・ある事情で今祖国に戻れないばかりかあまり世間の目にもつかせることが出来ないの。」
「・・・・・」歌音も今日子もだまって聞いている。
「それで、歌音の女子高は私のおばさんが理事長だし、融通もきくし、ウチは広いから・・・」
「事情ってなに?」歌音が口を開いた「それは・・・でも、命にかかわる事なの・・・わかって歌音・・。」
「納得できないけど命にかかわるなら反対はできないし・・・でも礼儀は教えてやって!」
「む・・・今朝は悪かったわ・・・でも私、歌音ちゃんに一目ぼれしちゃったみたいなの☆」
ケイはたいへんな事をさらりと言った。
「なっ、そっ・・し、知らない!」目を白黒させカバンをひったくり玄関に駆け出していく歌音。
今日子と麗美子は爆弾発言にぽかんとしている。
「歌音ちゃん!」ケイも後を追って駆け出していく。
「はぁ、知らないよ・・・麗美子さん、ああ見えて歌音頑固だし・・・ケイさんも本気みたい・・」
ほとんど他人事のように今日子が言う。
「うーんこういう展開は予想外だったなぁ・・・・メルザ、コーヒーお代わり頂戴」
と言いながら麗美子は嬉しそうに笑ってコーヒーを飲み干した。