ーホワイトバースディ−2−
「わぁ、なおこちゃんとっても素敵!」
10分も着替えにかかっていた事の不審には誰も気づかないほど
なおこの立ち振る舞いは堂々としていた。
ともよのプレゼントのドレスを身にまとい、皆に笑顔で接待している
・・・・そのときともよは・・・。
「くうん・・はぁ・」
ともよは誰にも気づかれない場所に下がり一人で身悶えていた。
下半身は皆の前だというのに素肌をさらし、あまつさえ大きくなったままの
ペニスをだらりとぶら下げたままだ。
先ほどの行為で爆発寸前ではあったが、まさかここでいじりまわすわけにも
いかないで、ともよは半泣きの様相だった。
「ともよちゃん・・・どうしたの?気分悪いの?」
心配したさくらが近づいてきて顔を覗き込む。
「だ、大丈夫ですわ・・ちょっと立ちくらみしただけで、じっとしてれば・・」
ともよはさくらを見るなり一瞬襲いかかりそうな強い衝動にかられた。
りぃいいん・・・・
わずかな音だったが、そこにいた誰もが聞こえる鈴の音がなり響いた。
「あらぁ・・?どこかに猫でもいるのかしら・・」
「どこから音がしたのかわからなかったね」
皆で不審に思いテーブルの下やソファーの後ろを覗き込んだりしている。
「くすっ・・きっと大きな猫があくびでもしてるんですわ」
なおこは笑顔で話をそらした。
もちろん音の主はともよの分身だ、さくらとのやり取りだけで
むっくりとその頭(こうべ)をもたげてしまった結果である。
なおこは何気なくともよに近づくと こっそりと話しかけた。
「ともよちゃん、もうおちんちん硬くしていたの? こんなとこじゃ
おちんちんしごけないもんね、どうするつもり?」
りぃいん、りぃいん
返事をするでもなく、鈴の音で答えが返ってきた
「あらあら・・・せっかくこっそりお話してるのに・・くす」
せつない表情を見せるともよを尻目になおこはみんなを集めて
さくさくと進行をはじめた。
「さぁ、みんな〜ゲームの時間だよ〜ゲームはこれっ!」
と、なおこの指したそこにはゲームセンターにあるゲーム機そのものが
巨大バースディケーキの横にいつのまにか用意されていた。
それはいわゆるダンスゲームというもので足元のパネルを
画面どおりに音楽にのってステップするというものだ。
少し前にクラスのみんなが話題にした事があったため、ここにいる
全員が経験済みだ。
「みんなこのゲームは知ってるよね!このゲームで勝ち抜き戦やるよ〜
優勝者には素敵な景品もあるからみんながんばってね〜」
すでにデモ画面のゲーム機は大音量のバスを響かせており
ディスコにでもいるかのような雰囲気だ。
「はぁん・・うん」
そんな中ともよだけが息を荒げ、悩ましげな声を殺していた。
空気の振動だけのバイブレーションが今のともよには
たまらないものであったのだ。
「ともよちゃん! このゲームって確かともよちゃんの会社のゲームだよね!」
そう、ともよこと大道寺グループは日本有数のおもちゃメイカーである。
ゲームセンターのアミューズメント機のほとんどは『ダイドージ』のマークが
入っているのは誰もが知るところだ
「ともよちゃんに最初に手本を見せてもらおうっか!!」
「えぇっ!」
ともよは冷や汗をさらに噴出して狼狽した。
こんな状況で立っているのもやっとなのにダンスを踊ることなど狂気の沙汰だ。
「あ・・あのわたくしは後で・・」
「そんなっ!遠慮しなくっていいのよ!!それー」
となおこは強引にステージの上にともよを乗せてしまう。
「ともよちゃんならレベル5でも大丈夫だよね!」
プン・・ピポ・・ピュン。
なおこはスイッチをさっさと押してゲームをスタートさせてしまった!
ズン!ズン!ズダダドムドム!♪
メロディが始まりいきなり難易度の高いステップが画面に流れ始める。
もはや、ともよに逃げ道はなかった。
ドンドンドタタタドタッドムドム♪
ともよはリズムに乗った軽いステップで右足を数回ステップさせ
さらに左足も同時に難しい後ろから左前へのクロスを難なくしてのけた。
こんな状況でもコーラス部で慣らした音感とやりなれたゲームということも
あいまって、体が自然に動いてしまう。
「わぁ!ともよちゃん上手!」
皆がそのすばやい動きに歓声を上げる。
りぃいんりんりんりぃいいん・・・
しかしともよのフリルの純白のスカートの中では大変な事になっていた。
音の振動だけですでに大きくなりつつあったペニスは激しい
アップダウンとクロスさせた足に挟まれ、もまれ激しい刺激を
ともよに与え、同時に脳天まで貫く快感が襲っていたのだ。
「うひゅるるる!」声にならない声をあげともよは快感に耐える。
ペニスは成長を続け鈴の音を響き渡らせたが、幸いゲームの大音量で
かき消されかすかに聞こえるのみであった。